バイバイ ぼくらのパステル・バッジズ

corcovado2007-12-08

すこし前の話になるけど、知り合いが「これあげる!」とCDをくれた。タイのSmallroomというレーベルが出した、フリッパーズ・ギターのトリビュート・アルバム。こんなのあるんだー!
今年でたばかりの、タイのおしゃれバンド13組によるカヴァー集。ジャケットにあるメンバー写真にはボーダー・シャツ率が高い。うー!これ何ていうブリッジ? このアルバムに入ってるのはフリッパーズのファースト「three chears for our side」からの曲のみ。すべて英語詞だからカヴァーしやすかったのかもしれないけど、これ何ていうヴィーナス・ペーター?
中身は懐かしさ半分、まったりゆったり半分といった感じ。渋谷系世代のOLさんの休日を確実に癒してくれそう。(Penguin villaというバンドの「exotic lollipop」のカヴァーがよくて感電死しそう。そのほかにも、良アレンジもりだくさん。)新しい感じはしないけど、懐かしくて楽しい感じの一枚。
それにしてもタイの人ってフリッパーズも聴いてるの?トリビュート作っちゃうほどなの? と思ったら、ライナーを読んだら日本からアイデアを出した企画みたいだ。でもタイでも渋谷系みたいな音楽があることがわかっただけでもちょっとにんまり。そんなテトラポット・メロン・ティ派のわたしです。
この「Smallroom 006 flipper's player」はアマゾンで取り扱いをしてないみたい。街までお出かけのさいは、ぜひ西新宿*1にあるタイ・カルチャー専門店サワディー(http://www.sawadee-shop.com/)でお求めください。現在、タイの歌姫メーさんを大プッシュ中。タイ版パフィーことネコジャンプとか、タイ版くるりみたいなモダン・ドッグスとか、聴きやすいものもあります。ちょっと建物に入るのに勇気がいるかもしれませんが、狭い階段をのぼり、靴を脱いで店に入るスタイルはまるで友達の家みたいですよ。
 
そういえば先日、高円寺でポップ・カルチャーを紹介するイベントに行ったら、あるカレッジ・バンドのCDを紹介していた。ぱっと聞いた感じはそのまんまカーディガンズふうで、渋谷系全盛のころによくあった感じ。でもヨーロッパではなくアジアからでてきたバンドで、ジャケットにあるバンドの写真も懐かしい感じ。
モンゴルにも渋谷系に近い感じの音楽があるんだとか、こういう若者はボーダー・シャツの呪縛から逃れられないんだという話などを聞いて、世界各地に点在する根岸くん*2の存在を確信したわたくしです。
 
【追記】
このコンピを出したsmallroomはこんなレーベルなんですって。はてなキーワードはものしりだなぁ。

音色やアートワークのセンスにより、「バンコク渋谷系」とフォロワー的に言われることもあるが、フリッパーズギターとはほぼ同時進行で事は進行していて(smallroomの母体のバンドcrubのこと)、後で日本の事情に気がついたというのが真相。

 

*1:先日、テレビ東京モヤモヤさまぁ〜ず2」の西新宿特集で、サワディー近くの飲み屋さんが紹介されてました。天気のいい週末にぶらぶら散歩するには素敵なコースです。脚に合わないブーツ履いてるよなお嬢さんにはオススメしませんけど・・・

*2:根岸くんとは・・・ まんが「デトロイト・メタル・シティ」の主人公クラウザー様の中の人。行きがかり上、メタルバンドのフロントマンとしてステージで悪のかぎりをつくしているが、本当はカヒミ・カリィなど渋谷系を愛する優しい青年です。