11分で何ができる?

11分間 (角川文庫)
美しさの力というのがあるとして、では、美しくない女たちにとって世界はどのようなものなのだろう? 彼女の友達のなかには、パーティに行っても誰も決して目を留めないような、誰からも「どう、元気?」と声をかけられることすらない女の子もいた。信じられないことかもしれないが、彼女らは他人から与えられるほんのわずかな愛情をもっとずっと大事にし、拒絶されたときには黙って苦しみに耐え、誰かのために自分をきれいに見せる以外の方法で未来に立ち向かおうとするのだった。彼女らのほうが独立心があり、自分自身に忠実だったが、マリーアから見れば、世界は彼女らには耐え難いだろうとしか思えなかった。

パウロ・コエーリョ「11分間」読了。本当は数週間前に80%読んだまま、結末が知りたくなくて放っておいた本。時間ができたので再び本を開いてみたものの、正直なところ最後まで読まないほうがいろいろと想像する夢があってよかったような気がする。だって話の結末で、いちばん大事な部分で、まさかあのヒトがあんなトコであんなコトをするだなんて!いい話かもしれないけど、わたしのドキドキを返してお願い神様!