保健室

ふと目を覚ましたとき、白いカーテンが陽に照らされていて、外からは飛行機のプロペラ音と犬の鳴き声が聞こえ、明るい部屋のなかでひとり横になっている自分に気がつくと、あーなんだか保健室ってこんな感じだったなと思った。ズル休みして一日中寝ていることの贅沢さ。生きててよかった。寝間着のままずるずる起き上がり、冷蔵庫のお茶を一口飲んでからまた布団をかぶる。