あんなに

ノラや (中公文庫)
五月十日金曜日
快晴
暫らく振りに、いつもの鮨屋の握りが食べたいと思ふ。しかしその中にノラがあんなによろこんだ玉子焼があると思ふと食べる気がしない。止めた。
内田百けんノラや

「あんなによろこんだ」というトコでぐっと来る。百けんおじさんがいなくなった猫を想ってしょんぼりしてる風景を想像したら、なんかまた読みたくなってきた。でもどこに本があるか探してからでないと。部屋には本を積み上げたタワーがいくつもあって、だいたいどの辺かは見当がついてるんだけど。