魔法のステッキ

とある人の誕生日プレゼントを選びながら、ついつい自分のものが欲しくなって試着の嵐。かばんもシャツも欲しい欲しーい。スカートも靴も欲しい欲しーい。理性がぶっ飛びそうなのをさらに店員さんが加速させるようなことを言うので(「すっごくかわいいですよー」「その色は昨日入ったばかりでー」「そちらはもう入荷予定ないんですよー」)、試着室でひとり悩みながら結局は全部お返しして店を後に。たぶんどんなお金持ちになったとしても、きっとさらに手の届かないものを欲しがるに違いない。最近はそんなことを考えながら無理やりあきらめてしまう。だいたいそれから1時間もすると、さっきまで欲しがってたかばんのことなんて忘れちゃって本やCDが欲しくなるのが関の山。欲しいものなんてホントに山のよう。ああ、金儲けの神様よ!タナカに微笑みかけてください。あとちょっとでいいから。