音楽

Best of Patience & Prudence

「ゴーストワールド」の中で、主人公イーニドが悩むシーン。あたしはもう大人にならなくちゃいけないんだろうか、それともまだ楽しいことを追っかけて夢を見ていていいんだろうか・・・　そんなことを考えるシーンで、このPatience & Prudence「A Smile and A Ribbon」のEP盤を聴きながらじっと黙りこむのだけど、イーニド役のThora Birchがこれまたいい表情をするんです。米国版のDVDしか持ってないので、日本版が字幕でこの歌詞を訳しているかわからないけど、この歌が主人公イーニドの心情を紐解くひとつのキーになっています。
この曲を歌っているPatience & Prudenceはプレスリーがヒットチャートを独占していた頃に天才歌手として人気をはくした姉妹デュオ（ちなみに妹がPrudence、お姉ちゃんがPatience。お父さんは作曲家でありピアニストのMack McIntyre）。Martin Deny風エキゾチックな「Very Nice is Bali Bali」も素敵だけど、一番のヒットは1927年のGene Austinのカヴァー「Tonight You Belong To Me」でこれまた秀逸。このベスト盤には同曲の少女時代の歌声と、大きくなってからの録音が両方入っていてお買い得ですよ。そういえば映画「雨に唄えば」の挿入歌「All I Do Is Dream Of You」も歌ってます。