いろんなことに夢中になったり飽きたり

日曜日の午後、畳にごろんと横になってぼんやりしていると、窓の網戸からは隣家の猫がにゃーおとながく鳴いている。横で目を閉じている人のシャツの胸に耳をつければ、とく・とく・とくと心臓音。そのまま窓の外をみると、青空をすいと雀が飛んでゆく。さっきまで話していた楽しいことを思い出してつい口のはしがゆるんでしまう。なんとなく静かに指をからめるとぎゅうと握られた。沈黙なんて今はぜんぜんこわくない。ちっとも。
東京
そのあと自分の部屋にもどり、曽我部恵一「東京コンサート」を聴きながら最終の衣替えを終わらせてしまう。厚手の上着を出して、薄手の上着を押入れの奥へしまってしまう。ああ季節はすぐ小雪まじりの冬に・・・と一緒に歌ううちにすぐ終わった。ジャケットでは桜が咲いてるけど、「東京」は秋に聴くのも素敵。陽が暮れて肌寒くなってきたのでココアを飲みながらもう一度聴く。電話がブブブと振るえ、メールが一件届く。誰かに説明するのはむずかしいけど、今日は楽しかったね。