煮すぎたちくわぶみたいな

corcovado2007-10-07

爆笑問題の検索ちゃん」というTV番組が好きで、金曜の深夜といえば「タモリ倶楽部」と「検索ちゃん」を続けて観るのがここしばらくの定番になりつつあります。
「検索ちゃん」では司会の太田が酔っ払いみたいにぐだぐだになって話題をひっかきまわし、結局なにを言いたかったのかわからないという場面がしばしばあって、そこをその場の芸人たちが総出でつっこんでゆく。それが観ていてたのしいのだけれど、
そんな太田光以上に、こんな風にぐだぐだな人がいることをすっかり忘れていた気がする。
TBSラジオで10月6日から始まった「立川談志・太田光 今夜はふたりで」を聴いていて思い出した。談志のほうが太田よりもずっとぐだぐだだ。
この新番組はすこしまえから宣伝が流れていて、「おれの最後をみとってほしいのは太田くらいだ」*1と太田大絶賛の談志のコメントが使われていたので楽しみにしていたのだけど、聴いてみたらふたりともぐだぐだだったのだった。何を言いたいのか一瞬わからない、ことばの繋ぎ合わせだけで会話してるみたいな30分。
会話をキャッチボールに例えるなら、あの太田が、談志があちこちへ気まぐれに投げる球をひっしに拾い、談志が拾いやすいような変化球をひっしに投げ返している。これが60分の番組だったら到底もたないだろう(太田が)。30分でよかったと他人事ながら思う。
でも他人事だからこそ、来週以降の放送が非常にたのしみ。この番組のあとはチャンネルそのままでコサキンのラジオがはじまるので、たぶんこのさき「談志&太田→コサキン」と続けて聴くのが習慣になりそうです。
 
談志と太田との交流はしばらく前からあるらしい。談志は自分の刊行物があると、そのつど直筆(&達筆)の手紙を添えて自ら太田へ謹呈し、太田もその感想を直筆で(いちどパソコンで書いたものをわざわざ手書きに清書して)返しているらしい。いまウィキペディアで見てみたら、「談志は他にも『自分の言いたい事が唯一わかるのは太田だ』等、一貫して太田を評価しており」なんて書いてあった。

*1:うろ覚えなのでもっと違う言い方だったかもしれない