チョコレート・メルティン・メロウ

朝の満員電車を避けて、すこし早めの電車に乗ってみる。なんだか出勤じゃなくて遠足みたい。ありったけのチョコレートを持ってどこかへ遊びに行くみたい。さよならさよならベッドタウン
チョコレートががさがさ入った袋を誰にも見られないようにささっとデスクの下へ隠し、涼しい顔してパソコンの電源を入れてお仕事。いつ配ろうかとアレコレ考えてお昼休みに女子のみなさんに配ってから男性諸氏に配ることにする。高級な輸入チョコじゃないけど、知恵をしぼってちーちゃいチョコを詰め合わせて、きれいにかわゆく包んだので喜んでくれるといいなと思うことしきり。
ようやくお昼休みになったので女子のみなさんに配ると「やだー嬉しい!」「私もクッキー持ってきたからおすそわけするヨ」と皆さんカラフルな表情を見せてくれるのでこちらもほくほく。*1一方、男性のみなさんは「あー、どうもすみません」と小声でもそもそ言うだけで、なんだかこちらが申し訳ないきぶんに。
ひょっとして男性はお返しのことを考えるとメンドクセーのかしら。正直なところバレンタインは誰かを想ってかわいいチョコを用意するまでが楽しかったりするんです。本命じゃないのはお互い承知の上だし、もっと気軽に考えてくださいよ。お返しなんか用意してくれるだけで嬉しいので無くてもいいくらい。ハッカ糖や森永キャラメルをパッケージのままホイと手渡されても嬉しいくらいだよ。

*1:先日仕事のできる先輩に仕事を誉められたのがすごく嬉しかったので、そのお礼を言いながらチョコ渡したら「ええー私に言われたくらいでそんなー!」なんてウルウルしてくれたよ!超萌え!かわいいヨ先輩! 文句を言い出したらきりがない職場だけど、恵まれてるところも多いナと思うのはこういうとき。

ゆらゆら

三連休の最終日、あまい香りがするお店で用意したミルクチョコとホワイトチョコと苺チョコ、そしてリボンやお花やきらきらしたものをいくつかキッチンに並べてこっそり用意するひととき。ヘッドフォンではperfumeのベスト盤をリピート再生。「wonder2」が名曲!2月21日にでるCapsuleの新譜が待ちきれん!と思いながら、この半生でいちばんかわいい出来のチョコレートがひとつひとつできあがってゆく。
 
今更ながらPerfumeが素敵すぎてくらくら。やってることはCapsuleと一緒だけど、もうそんなのどうでもいいです。かしゆかがかわゆい!

♪絶対故障だ てゆうかありえない 僕がきみの言葉で悩むはずはない ・・・って!私なんてコンピュータと意思の疎通を図るのに悩みっぱなしだよ。

新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

チューリング・テストって名前の響きがかわいいね。もともとは人名みたいだけど。

パンじゃなくてお米を食べればいいじゃない

corcovado2007-02-10

お米の国の人だもの。
映画「マリー・アントワネット」を観てきました。物語を期待せずに挑んで正解でした。女子の夢をわんさかてんこ盛りにしたようなイメージ・フィルム。あまくてきれいなお菓子、すてきなドレスや靴、お花のあまい香り、かわいい動物、ハンサムな男の子、朝まで友達とわいわい過ごす夜、いつまでも続かないような気がする楽しいひととき。映画を観ているあいだ、何度も何度もため息をつきながら過ごす。特にマリー・アントワネットがフェルゼン伯爵を誘うときのニーハイ・ソックス!(写真) このシーンと映画冒頭のキルスティン・ダンストがダントツでかわいかったです。
ただひとつ、これはどうかと思うことと言えば劇場で売られているパンフレット。中身を読み進むにつれて「なんでこの映画を単館上映にしなかったの?」と怒りがふつふつと湧いてきてしまう。読みもの、目で楽しむものとしてこの映画のパンフレットはいい出来とはいえない。史実に基づくガチガチの歴史映画ではないことは明らかだし、マリー・アントワネットというキャラクターのイメージ・フィルムみたいなものなんだから、もっと違うパンフレットを作れたはずなんじゃないかしら。
マリー・アントワネット」でルイ16世役を演じたジェイソン・シュワルツマンといえば「天才マックスの世界」を思い出すけど、そのウェス・アンダーソン監督「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のパンフレットなんて読みものとして最高だと思う。監督についても、物語についても、登場するファッションや文化についても、くっきりと解説がされているうえに本としての装丁もすてき。映画を語らせるべき人がきちんと書いているし、読めばますますその映画の理解が深まる情報がちゃんと用意してある。
いったいどこでこの差が生まれるの?と「テネンバウムズ」のパンフを引っ張り出してみて、さっと眺めるつもりが気が付いたらじっと読みふけってしまう。クレジットには編集に川勝正幸の名前があった。なるほど。
映画を観た後でパンフレットを熟読して、ああもう一度観たいなと思えるようなパンフレットはその映画に対して愛があると思うのです。この映画についてはいっそのこと解説なんてなくていいから、普通のハリウッド大作みたいなパンフレットなんてやめちゃって、文字のないフォトブックにすればよかったんじゃないかなと思うのです。
 
(おまけ)
そういえばマリー・アントワネットが静養する小トリアノン宮殿で、楽士としてフェニックスが出てますナ

It's Never Been Like That

It's Never Been Like That

お金でかがやく夜空が欲しいの

16分の空中散歩、冷たい夜空をガラスでさえぎり、しずかにじっとまばゆい夜空を眺めていると泣きそうになってしまうの。あと何分たつとまた元の景色に戻ってしまうの? もう一度これを観たいのならまた観覧車の乗車チケットを買えばいい、でもそんなの面白くないもの。ちいさくちいさく見えていた車の灯りがだんだんと大きくなってゆき、観覧車の骨組みが目につくと、なんだかとても哀しくなってしまう。見てご覧、向こうにみえる月が大きくて赤いよ。でもわたし、もっと綺麗なものが見たいわ。
ドアが開き、冷たい夜風が頬や首筋を抜けてゆく。もう移動しようか。そうして夜風にマフラーを飛ばされそうになりながら歩いてゆく。カードキーでロックがはずされ、さあどうぞ、とドアが開かれるとそこには、東京じゅうの街の灯りをひとりじめできる大きな窓。星なんてひとつもみえないけど、息がすこしくるしくなるくらい綺麗。
泡のたつ美味しい飲みものを部屋へ入れてもらおうか、きみが好きなら甘いイチゴも一緒に頼もうか。ううん、イチゴよりも飲みものがほしいきぶん。
綺麗なものと暖かい部屋、美味しい飲みものとふかふかのソファ。とても幸せな気分だけど、なんだかすこし哀しかったのはあれがぜんぶお金で輝いているからなの? でもわたし、こんな夜がだいすきなの。すこし哀しくて、でもすこし幸せな気がする夜がとてもとても好きなの。*1

*1:でもこの日ここで楽しんだのは節分の豆まき。お互いに投げ合って遊んだあと、途中から天井ちかくのエアコンの通風孔へ豆を投げ入れる遊びにスイッチしてゆき、運動会の玉いれをしてるような気分に。掃除をする人の身になってぜひとも考えたくない感じ。

エスカレーターとエレベーター

似ている感じがして、なんとなく区別がついていないもの。一瞬「これってどっちだっけ?」と考えてしまうもの。アザラシとオットセイ、コオロギとスズムシ、ピューマチーター、ぜんざいとおしるこ。
職場の昼休み、話のわかる同僚がとつぜん「①たまにタモリ倶楽部に出てくる、②嫁ぎ遅れた感じの、③女の人で、④力の抜けたようなキャラが魅力?で、⑤髪は染めてなくて昭和っぽい顔だちの、⑥ふにゃふにゃした絵(イラスト)を描く、あの人誰だっけー??」と言い出し、その場は見事に五月女ケイ子派と辛酸なめ子派に別れました。
同僚による正解?は五月女ケイ子だった。まあ、正直どちらでもいい感じ。

あけましておめでとうございます

とは言うものの、これを書いている現在となってはとっくに三が日がすぎていたりするのですが
お正月はなぜかガリガリ君リッチ(ミルクミルク)のTVCMばかり印象に残りました。つられて食べたら普通に美味しかったです(練乳が好きな人はマスト)。
今年もどうぞよろしくおねがいします。

今年の映画をみっつ

いつも更新を楽しみにしているid:zoot32さんのところで「2006年の映画をふりかえる」という企画をしていて、普段は読んでばかりのわたくしタナカもいまから駆け足で参加させていただきます。まだ間に合いますように。
 
設問はこんな感じです。
1. 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別
2. 2006年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください
3. 2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください
4. 今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか
5. ひとことコメント

 
1. id:corcovado / 女性
2. 「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」「トランスアメリカ」「スーパーマンリターンズ
3. 「トランスアメリカ」で、飛び出していった息子が主人公ブリーの家を訪ねるシーン。息子から映画のチラシを渡されても、ふうんと冷静に受け止めるとこでグッときました。
4. 「スーパーマンリターンズ」のブランドン・ラウス。彼やキアヌ・リーヴスの顔は実につるっとしていてCG特撮向きだと思います。
5. 上にあげた3本を「アンリ・・・」「スーパーマン」⇒「君とボクと虹色の世界」「プルートで朝食を」にすると、綺麗なピンクがたくさんでてくる女性らしい3本になりそうです。
 
今年は邦画でもいいのがちらほらと。「嫌われ松子の一生」と「間宮兄弟」、去年の暮れだけど「THE有頂天ホテル」も。